だからどうしてクラウン様がこんな傷を負う羽目になってしまったのか、ブラッドとの戦いで一体何が起こったのか分からなかった。
それにオフィーリア様だって行方不明だった。
「クラウン様……一体何があったと言うのですか?」
私の問いかけにクラウン様はほくそ笑むと、ぎゅっと握りしめていた左手の中から、私たちに見えるように星の涙の欠片を掲げた。
その光景に私たち三人は目を見張った。
「これは……星の涙……」
欠片は元の形をした星の涙同様に、青々と青白い光を灯しており、その中からこれまで感じた事のない程の凄まじい魔力を体に感じ取った。
しかし私は欠片の事よりも、一番気になっている事をクラウン様に問いかけた。
「クラウン様……オフィーリア様はどうされたのですか?」
私の言葉にクラウン様はニヤリを笑った。
その笑顔を見て心臓が小さく鳴った時、クラウン様はヨロヨロと立ち上がって口を開いた。
そして――
「殺した」
そう一言私たちに言い放ったのだった。
✩ ✩ ✩
あれからクラウン様は【しばらく休む】と言ったきり、ここ二ヶ月自分の部屋から出てきていない。
それでも食事はお部屋の前に運び、時間をしばらく開けて食器を取りに行くと、ちゃんと食事は取ってくれているようで、私が用意した食事はどれも残っていなかった。
そして必ずと言って良いほど【今日もありがとう】と言う、たった一言しか書かれていない手紙が添えられていた。
しかしそれでも添えられた手紙を見る度、私の胸は幸せでいっぱいになった。
初めてクラウン様から料理を教わった時は全然上達しなくて、それが悔しくて泣くことが多かったけど、今ではこうしてクラウン様にも満足して貰える料理を作る事が出来るようになった。
「さすがベータですね。今日もとても美味しいですよ」
そう言ってくれたクラウン様は、幼かった私の髪をそっと撫でてくれた事を今でも鮮明に覚えている。
今のクラウン様があの頃のクラウン様ではないとしても、私は最後までクラウン様に付き従うつもりだ。
例えその目に私が映らなくても、それでも私にとってあなたは特別な存在なんです。
これからもずっとあなたの側に居る事が出来るのなら私は――
それにオフィーリア様だって行方不明だった。
「クラウン様……一体何があったと言うのですか?」
私の問いかけにクラウン様はほくそ笑むと、ぎゅっと握りしめていた左手の中から、私たちに見えるように星の涙の欠片を掲げた。
その光景に私たち三人は目を見張った。
「これは……星の涙……」
欠片は元の形をした星の涙同様に、青々と青白い光を灯しており、その中からこれまで感じた事のない程の凄まじい魔力を体に感じ取った。
しかし私は欠片の事よりも、一番気になっている事をクラウン様に問いかけた。
「クラウン様……オフィーリア様はどうされたのですか?」
私の言葉にクラウン様はニヤリを笑った。
その笑顔を見て心臓が小さく鳴った時、クラウン様はヨロヨロと立ち上がって口を開いた。
そして――
「殺した」
そう一言私たちに言い放ったのだった。
✩ ✩ ✩
あれからクラウン様は【しばらく休む】と言ったきり、ここ二ヶ月自分の部屋から出てきていない。
それでも食事はお部屋の前に運び、時間をしばらく開けて食器を取りに行くと、ちゃんと食事は取ってくれているようで、私が用意した食事はどれも残っていなかった。
そして必ずと言って良いほど【今日もありがとう】と言う、たった一言しか書かれていない手紙が添えられていた。
しかしそれでも添えられた手紙を見る度、私の胸は幸せでいっぱいになった。
初めてクラウン様から料理を教わった時は全然上達しなくて、それが悔しくて泣くことが多かったけど、今ではこうしてクラウン様にも満足して貰える料理を作る事が出来るようになった。
「さすがベータですね。今日もとても美味しいですよ」
そう言ってくれたクラウン様は、幼かった私の髪をそっと撫でてくれた事を今でも鮮明に覚えている。
今のクラウン様があの頃のクラウン様ではないとしても、私は最後までクラウン様に付き従うつもりだ。
例えその目に私が映らなくても、それでも私にとってあなたは特別な存在なんです。
これからもずっとあなたの側に居る事が出来るのなら私は――



