オフィーリアがそっと目を閉じたと同時に、微かに光を灯していた星の涙の青白い光も、命の終わりを告げるように静かに消えていった。
 
俺は何も言わず彼女の体をもう一度強く抱きしめた。

そして最後に彼女に口づけを落とす。

「……待ってろ、オフィーリア」
 
俺は覚悟を持った瞳を浮かべ、昇ってくる太陽を睨みつけた。

「お前が成し遂げられなかった事は、俺が全部引き継ぐ。だから……安心してくれ。そして……誓わせてくれ。俺は必ずもう一度出会うよ。もう一度出会って必ずお前に【愛している】と告げる。だからそのためにも」
 
どんな犠牲を払ってでも、俺は俺のやるべき事を果たす。

お前に誓った約束を果たすためにも。
 
俺はオフィーリアの体を抱き抱えながら立ち上がり、アルたちの方へと振り返った。

「アル、レーツェル。行きたいところがあるんだ。一緒に来てくれないか?」
 
二人はお互いの顔を見合った後に頭を縦に振ってくれた。

その姿に内心ホッとしながら、俺は真っ直ぐ前を見据えた。