「ブラッド……」
オフィーリアは不安げに俺の名前を呼んだ。
そんな彼女に俺は優しい表情を浮かべて振り返った。
「心配するな、オフィーリア」
俺は魔剣アムールの柄を掴み構えた。そして同時に俺たちの頭上にクラウンが姿を現した。
「……」
クラウンは何も言わず、とても冷めた目つきでこちらを見下ろしてきている。
そんなクラウンを俺は下から睨み上げた。
そしてクラウンの腰にある剣から微力ながら魔力を感じ取った。
やっぱりあの剣からは魔力を感じる。
あれが魔剣クリエイトって言うのか……。
俺は魔剣の様子を伺いながらクラウンに問いかけた。
「お前の持っているその剣……やっぱり魔剣だったんだな!」
クラウンは俺の言葉を聞いてから、腰にあるクリエイトを見下ろした。
そして柄を掴んで鞘からクリエイトを抜いてみせると、黒い刀身の切っ先を俺に向ける。
「確かに君の言う通りこれは魔剣だよ。魔剣クリエイト――相手に幻術を見せる事が出来る魔剣さ」
その言葉に俺は目を細める。
確かにあの魔剣は相手に幻術を見せる事が出来るだろう。
実際俺もそれに引っかかって致命傷に近い傷を負わされたんだからな。
しかし魔剣クリエイトの本来の力はそれじゃない。
「でもさ、魔剣クリエイトの本来の力はそんなもんじゃないんだろ?」
「……っ」
どうやらクラウンも知っているみたいだな。
クリエイトの本来の力が、相手に幻術を見せるだけじゃないって事を。
だからこそあいつは魔剣の中でも特に、クリエイトの力を欲して手に入れたんだろう。
「魔剣クリエイトの本当の力は、【世界を創造する力】だろ?」
レーツェルは言っていた。
この世界を作り上げる時に、最後までエアの側に居たのは自分とクリエイトだけだったと。
星の涙の魔力と自分の力を使ったクリエイトは、エアとトトそして守護者たちが心から願っていた、【誰もが平等で幸せになれる世界】を創造した。
オフィーリアは不安げに俺の名前を呼んだ。
そんな彼女に俺は優しい表情を浮かべて振り返った。
「心配するな、オフィーリア」
俺は魔剣アムールの柄を掴み構えた。そして同時に俺たちの頭上にクラウンが姿を現した。
「……」
クラウンは何も言わず、とても冷めた目つきでこちらを見下ろしてきている。
そんなクラウンを俺は下から睨み上げた。
そしてクラウンの腰にある剣から微力ながら魔力を感じ取った。
やっぱりあの剣からは魔力を感じる。
あれが魔剣クリエイトって言うのか……。
俺は魔剣の様子を伺いながらクラウンに問いかけた。
「お前の持っているその剣……やっぱり魔剣だったんだな!」
クラウンは俺の言葉を聞いてから、腰にあるクリエイトを見下ろした。
そして柄を掴んで鞘からクリエイトを抜いてみせると、黒い刀身の切っ先を俺に向ける。
「確かに君の言う通りこれは魔剣だよ。魔剣クリエイト――相手に幻術を見せる事が出来る魔剣さ」
その言葉に俺は目を細める。
確かにあの魔剣は相手に幻術を見せる事が出来るだろう。
実際俺もそれに引っかかって致命傷に近い傷を負わされたんだからな。
しかし魔剣クリエイトの本来の力はそれじゃない。
「でもさ、魔剣クリエイトの本来の力はそんなもんじゃないんだろ?」
「……っ」
どうやらクラウンも知っているみたいだな。
クリエイトの本来の力が、相手に幻術を見せるだけじゃないって事を。
だからこそあいつは魔剣の中でも特に、クリエイトの力を欲して手に入れたんだろう。
「魔剣クリエイトの本当の力は、【世界を創造する力】だろ?」
レーツェルは言っていた。
この世界を作り上げる時に、最後までエアの側に居たのは自分とクリエイトだけだったと。
星の涙の魔力と自分の力を使ったクリエイトは、エアとトトそして守護者たちが心から願っていた、【誰もが平等で幸せになれる世界】を創造した。