魔剣クリエイトは守護者たちの中でも特に、一番厄介な力を持っている存在だった。
それをレーツェルも知っているからこそ、酷く動揺してしまったのかもしれない。
「クリエイトが……そんなはずは! だって彼は! ……絶対誰にも見つからない場所へ……私が」
「……レーツェル?」
レーツェルの様子がおかしい事に私は首を傾げた。
しかし彼女は直ぐに落ち着きを取り戻すと、アルファへと目を移した。
「クリエイトの事は……後ほど話し合いましょう。今は――」
アルファはレーツェルを見ながら軽く目を細めた。
そして宙に浮くと再び私たちに左手をかざす。
「本来なら、あなたの存在をクラウン様のところへ持って行きたいところですが、今は不必要なんですよ。あのお方がこの世界のトトになられた時に、魔剣はまとめて回収する予定なんだから」
その言葉にレーツェルは怒りで体を震わせた。
両手に拳を作ると力を込めて握りしめる。
そんな彼女を初めて見た私は思わず目を見張った。
レーツェルは伏せていた顔を上げると、キリッとアルファを睨みつけた。
「クリエイトはともかく……私を含める他の守護者たちが、あんな人に従うはずがありません! ……サファイア、エクレール、リヴァイさん、コスモスさん、マール、ラグさん、アムール様、そして私たちはみんな、自分たちの意思で主を選びます。自分の強欲のためだけにオフィーリアを利用し、トトの座に着こうとしているクラウンなんかを、いったい誰が主として認めると言うんですか!」
彼女の言葉には私も同じ考えだった。
確かにこの世界のトトになる事が出来れば、その者は【魔剣全ての力を扱う事が出来る】のかもしれない。
元々、守護者たちを魔剣にして新しい世界へ送り出す考えを提案したのが、トト本人だったと前にレーツェルから聞かされた。
だからトトは無条件で魔剣全ての力を扱えたのかもしれない。でもトトはそうはしなかった。
彼はエアと同じく、再びこの世界でもう一度みんなと出会えることを信じて、エアと守護者たちを送り出し、約束が果たされるその日まで、あの世界で眠りにつきながら待ち続けている。
それをレーツェルも知っているからこそ、酷く動揺してしまったのかもしれない。
「クリエイトが……そんなはずは! だって彼は! ……絶対誰にも見つからない場所へ……私が」
「……レーツェル?」
レーツェルの様子がおかしい事に私は首を傾げた。
しかし彼女は直ぐに落ち着きを取り戻すと、アルファへと目を移した。
「クリエイトの事は……後ほど話し合いましょう。今は――」
アルファはレーツェルを見ながら軽く目を細めた。
そして宙に浮くと再び私たちに左手をかざす。
「本来なら、あなたの存在をクラウン様のところへ持って行きたいところですが、今は不必要なんですよ。あのお方がこの世界のトトになられた時に、魔剣はまとめて回収する予定なんだから」
その言葉にレーツェルは怒りで体を震わせた。
両手に拳を作ると力を込めて握りしめる。
そんな彼女を初めて見た私は思わず目を見張った。
レーツェルは伏せていた顔を上げると、キリッとアルファを睨みつけた。
「クリエイトはともかく……私を含める他の守護者たちが、あんな人に従うはずがありません! ……サファイア、エクレール、リヴァイさん、コスモスさん、マール、ラグさん、アムール様、そして私たちはみんな、自分たちの意思で主を選びます。自分の強欲のためだけにオフィーリアを利用し、トトの座に着こうとしているクラウンなんかを、いったい誰が主として認めると言うんですか!」
彼女の言葉には私も同じ考えだった。
確かにこの世界のトトになる事が出来れば、その者は【魔剣全ての力を扱う事が出来る】のかもしれない。
元々、守護者たちを魔剣にして新しい世界へ送り出す考えを提案したのが、トト本人だったと前にレーツェルから聞かされた。
だからトトは無条件で魔剣全ての力を扱えたのかもしれない。でもトトはそうはしなかった。
彼はエアと同じく、再びこの世界でもう一度みんなと出会えることを信じて、エアと守護者たちを送り出し、約束が果たされるその日まで、あの世界で眠りにつきながら待ち続けている。



