心の中で優香と川野さんへの祝福の言葉を呟くと、水城さんがゆっくりと口を開いた。
「君のピアノもだよ。ホールにいた人全員が聴き惚れていた。料理のほうが君の演奏に負けてしまうくらいにね」
「いえ、そんなことは……」
改めて褒められると照れてしまう。恥ずかしがっている顔を見られたくなくて伏せるように俯く。
「これは俺の勝手な提案、というか頼みなんだけど……。今度からパリメラで演奏者として来てくれないか?」
「えっ!?」
私が、リストランテ・パリメラの演奏者として……?
目を瞬かせて水城さんを見る。
「ちょうど梨花の席が空いたからな。けど、君はイルブールで演奏しているから返事は急がない。実際、この店には音楽関係者も多く来店する。彼らに君の演奏が目に留まれば……」
ピアニストの道が本当に開けるかも――。
一度は諦めかけていたピアニストの夢。突然降ってきたチャンスに、私の胸が高まった。
「演奏し終わった後の君の表情を見ていたら、俺になにかできないかって思ったんだ。こんなことしかできないけど……」
「私が、パリメラでピアノを弾けるなんて……夢みたいな話です。でも、本当に私でいいんですか?」
私は梨花さんのようなプロじゃない。きっと、ここで演奏しているほかのピアニストは私よりも数倍、数十倍技術が優れているはずだ。そんな中に入ってもいいのかと一瞬迷う。
「君のピアノもだよ。ホールにいた人全員が聴き惚れていた。料理のほうが君の演奏に負けてしまうくらいにね」
「いえ、そんなことは……」
改めて褒められると照れてしまう。恥ずかしがっている顔を見られたくなくて伏せるように俯く。
「これは俺の勝手な提案、というか頼みなんだけど……。今度からパリメラで演奏者として来てくれないか?」
「えっ!?」
私が、リストランテ・パリメラの演奏者として……?
目を瞬かせて水城さんを見る。
「ちょうど梨花の席が空いたからな。けど、君はイルブールで演奏しているから返事は急がない。実際、この店には音楽関係者も多く来店する。彼らに君の演奏が目に留まれば……」
ピアニストの道が本当に開けるかも――。
一度は諦めかけていたピアニストの夢。突然降ってきたチャンスに、私の胸が高まった。
「演奏し終わった後の君の表情を見ていたら、俺になにかできないかって思ったんだ。こんなことしかできないけど……」
「私が、パリメラでピアノを弾けるなんて……夢みたいな話です。でも、本当に私でいいんですか?」
私は梨花さんのようなプロじゃない。きっと、ここで演奏しているほかのピアニストは私よりも数倍、数十倍技術が優れているはずだ。そんな中に入ってもいいのかと一瞬迷う。



