私の前世は、普通のOLとして、今後のことや老後に備えて、備蓄や、貯金などをして過ごしていた。


しかし、それも自分が死んでしまったから、もう意味を成すことが無くなってしまった。


『そろそろ、一周忌かな〜?』


しかし、いくら悩んだとしても、人間慣れるというもので______。


今日は、僕の誕生祭として城でパーティーが開かれることになっている。
当たり前のように自分もそれに参加しなければならない。


本来であれば、兄も参加する予定だったそうだが、生まれつき身体が弱く、治そうにも魔力を受け付けない体のため、自然治癒で様子を見ることしか出来ないそうだ。


そんな傍迷惑な話のお陰で、次期国王は、第二皇子の僕、ハーシェリク・グレイスなのでは?と囁かれている。