それでも皇子は素敵だった。

ルミと皇子、そして文官のルディが話し合う。

「シリリンシャを送る」と皇子。

「警固します」とルミ。

三名は渡り廊下を歩く。
夜。

星明かりだ。


「綺麗だな」と皇子。「左様です」とシリリンシャ。

「酔いは醒めたようだな」

確かに夜の星明かりはシリリンシャの酔いを覚ますのに十分であった。

「はい。

つい取り乱してしまいました」

「シリリンシャ。
あとは一人で行けますか?」とルミ。女性。

「はい」とシリリンシャ。