「チッ…厄介な人格だよ全く。」

俺は舌打ちをして廻月…正確にはスマホカバーの鏡に映った自分を睨みつけた。

「おいてめえら。俺の事差し置いて何兎和の話してんだよ。」

…はい、出ました。俺と廻月と、もう1人の人格。

「なんだよ。お前には関係ないだろ。咲夜。」

俺は廻月とは違うもう1人の人格、咲夜(サクヤ)に言い返した。

「あのなあ、廻月、咲夜!主人格は俺なんだよ!さっさと消えろよな!」

俺は俺の中にいる2人に強く言い放ち、再び部屋を出て学校へ向かった。