「里巳くん、その容姿だったら相当モテるよね?なんでよりによって担任である莉子なの?
年も離れてるのに」


モテるとかうんぬん関係ねーし。


年とかそこまで離れてなくね?




「別に担任だから好きになった訳じゃないです。好きになるのに理由なんていりますか?」


だんだんムカついてきて、口調が荒くなっていくのが自分でも分かる。




そんな俺にお兄さんはため息をつく。


「俺、一応莉子の身内なんだけど、少しはこび売ろうとか思わないの?」


俺の不機嫌な雰囲気を察知したんだろう。