「夕惺くん、別れよう」



学校の昼休み。

最近付き合っていた彼女から屋上に呼び出されて、突然別れを告げられた。



「なんで?」



一応理由を聞いてみる。



「だって夕惺くん、私のこと好きじゃないでしょ?」



まゆ毛を下げて悲しげな表情で笑ってる彼女。

その顔を見てると、なんて返事をすればいいか分からなかった。



だって図星だったから。