「先生」 「来ないで」 「なんでですか?」 「来てほしくないから」 「さっき、保健室来ました?」 「行ってない」 「ウソ。俺見ましたよ」 「人違いじゃない?」 「じゃあ、なんで泣いてんの?」 俺は先生に気づかれないようにそっと近づいて涙を拭く先生の腕を握った。 「離して」 「なんで泣いてるの?」 「泣いてない。目にゴミが入っただけ」 「じゃあ、俺が取ってあげます」 先生は俺の手を振り払おうとしてる。 こんなことしたって、きっと先生に嫌われるだけ。 分かってるのに、止まらない。