開けてみてびっくり!!

「っん、な、何!?
大和さん!!」

私はもう、恥ずかしくて顔から火が出るかと思った。

「だって、いるだろ?
昨日の洗濯物から入れておいた。」

そう、袋の中身は、私の下着。

「いくら、大和さんでも、触っていい物と
悪い物があるの!!」

憤慨する私に、大和さんは涼しい顔で答える。

「え?
だって、それ、いつも俺が脱がせてるけど?
由里子、今まで文句言ったことないだろ?」

んんーーー!!!

「そうだけど、違うの!!」

大和さんは怒る私の隣に座ると、

「ごめん。持ってこない方が良かった?」

と肩を抱いて耳元で囁いた。

すると途端に力が抜けて、どうでもよくなってくる。

「そうじゃないけど…
大和さんが親切心で持ってきてくれたのは
分かるけど、でもね、大和さんに下着を
見られるのは、やっぱり恥ずかしいの。
できれば、お泊まりは内緒にしないで
教えてほしい…です。」

私が言うと、

「分かった。
じゃあ、次回から、そうするよ。」

と大和さんは答えて、そのままちゅっと私の唇にくちづけた。

もっとして欲しくて私は腕を大和さんの背中に回す。

もう一度、大和さんの顔が近づいた時、ピンポンとチャイムが鳴った。

「失礼致します。お料理をお持ちしました。」

廊下から声がかかる。

はぁ………

私たちは、顔を見合わせると、お互いの顔に残念そうな表情を見つけてくすくすと笑い合う。

大和さんがさっと立って、
「どうぞ。」
と声を掛け、入り口の引き戸を開けると、仲居さんたちによりお料理が座卓の上いっぱいに並べられた。

「ごゆっくりお召し上がりくださいませ。
食器は後ほど下げに参りますので、お食事が
お済みになりましたら、そちらの電話で
フロントにお知らせください。」

と仲居さんたちは丁寧に頭を下げて去っていった。

私たちは、お腹いっぱいおいしいお料理をいただいた。