「ねえねえ、碓氷くんと一緒にいる新入生。もしかしてあれ、碓氷兄弟じゃない……っ?」
「兄弟そろってイケメン過ぎ……!」
「カッコいーっ」
周囲の視線を感じながら、僕はそいつに手を伸ばした。
バシッと頭をはたく。
「って! 何すんだよ想!」
「あ、里宇だ」
「お前は叩かなくちゃ弟もわかんねえのかよ! 尚くんに告げ口すんぞ!」
そう騒ぐバカは、男子の制服で一人称が『俺』だけど、確かに僕の弟だった。
美結も驚いた様子で話しかける。
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