「うん?」 「……里宇ちゃんってマジで男なの?」 「お前見たろ」 あいつの半裸。 「未だに信じらんねー……っ」 ごめん、小唄。 「想―、美結ちゃーん!」 あ? もう来たのか。 里宇の声がした振り返ると、あれ、そこに里宇はいなかった。 「どこ見てんの、想。俺ここにいるだろ」 「………」 視線を少し下げる。 僕の目の前に立って、僕より下の位置に目があるそいつは、普通に男子の制服の……え。