ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】


今、僕と美結は、東輝と小唄と一緒に僕の家へ向かっている。

尚と新垣とは駅で別れた。

東輝と小唄は高校へは徒歩通学だから、目的を果たしたらこの道を戻るわけだ。

「美結、ごめんな? バカの話に巻き込んで……」

「ううん。この前のお礼、ちゃんとしたかったし」

今日はバカは通常の部活だけのはずだけど、もしすれ違いを起こしたら面倒だと思って、今日は家で仕事をしている母さんに連絡をした。

そしたら母さんは、美結を連れてくるんだったらバラしてもいい、と言って来た。

いや、美結と長い時間一緒なのは僕が嬉しいだけなんだけど……。

「おー、なんかこいつら意味し」

「ねえねえ塚原! 想のヒミツってどんな系のハナシなの? 俺ら楽しみにしてていい感じ?」

東輝を遮って、小唄が食い気味で言ってきた。