ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】


「いや、だって美結の次の成績って言ったら尚だけど、尚だと張り合いないし……」

僕は、美結以外の人はライバルに相手取っても物足りないのが本当だから。

「勉強の意味かよ!」

「学年中がざわついてることのオチがこれって……」

木崎に話した意味を問い詰められて正直に話すと、小唄には怒鳴られて東輝には呆れられた。

「俺を巻き込むなど天然!」

……尚にまで怒られた……。

「美結、俺マズい言い方したかな?」

「……それに気づいていないところがマズいんだよ、想」

果ては美結に肩を叩かれて励まされてしまった。