ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】


「たまには、デートしよう? その日は丸一日、今まで通りだだ甘やかしするから」

「……想、私を扱うのうますぎ……」

どうやら交渉は成立したようだ。

美結は繋いでいない方の手で顔を覆ってしまったけど。

美結は、まだ折れるわけにはいかないと言っていた。

なら僕も、折れるわけにはいかない。

さて。勉強を頑張った美結にはどんなご褒美を用意しようか。

条件は、美結が喜んでくれるもの。それだけ。
 
僕は美結の勉強を見るという建前で、美結と二人きりの時間を得たわけだから、その時間の総てが僕にはご褒美みたいなものだ。

ていよく好きな子の時間を独占できるとか、今まで勉強頑張って来て本当によかった。