「あいつ、お前に気があるんだよ」
「迷惑」
「……お前が受けて来た被害を知ってるから、一概にお前を批難も出来ないけどよ」
はー、と長く息を吐く尚。
「想。悪いけど三年は俺らとあいつら、同級生なんだよ。勿論美結もだ。……美結に被害出るの、やだろ?」
「嫌だ」
「だったら、ああいうの、もう少しうまくいなす方法考えとけ。想の態度のせいで美結が同級生とうまくいかなくなるのも嫌だろ?」
「………」
僕の、せいで……。
「うん、わかった」
肯くと、尚は「なら、よし」と僕の肩を叩いて来た。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…