「どっちかつーとお前はもう喧嘩買ってたんだよ。んで、どうする? まだ何か言う? 美結溺愛の想に」

「っ、……なんでも、ない」

木崎がそう言ったことで残りの二人も戦意をなくしたようで、小走りで僕らを追い越して行った。

……なんだったんだ?

「あー、危ね。想、お前色々と無自覚すぎ」

「……どういう意味?」

尚が、やっと僕の肩に組んでいた腕を外した。