「さすが尚」

「いや、俺が褒められる呼び方つけたわけじゃねーよ? むしろ想のことけなしてるから」

「俺的には嬉しい呼ばれ方だったんだけど……」

「……お前、極めてるなあ……」

「ありがと?」

そこで、休憩時間が終わった。

尚に背中を叩かれた。

「今は部活に集中。行って来い」

「おう」

僕だって、まだ折れるわけにはいかないんだ。

美結を支えるって、決めたから。