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今日は女バスが午後練はミーティングだけだったから、たまにはと、美結は新垣と先に帰っていた。
いつも僕が美結を独占していたいけど、それでは美結の友達関係に支障が出るだろう、と、泣く泣く。
尚と東輝、小唄と校舎を出てくると、尚がふと足を停めた。
「尚?」
「あれ? ……おい、想」
「うん?」
「あれ……」
尚に呼ばれて、指さした方を見るとよく見知った顔がいた。
あ。
「先輩じゃね?」
「兄さん」
「「想の兄さん⁉」」
今日は女バスが午後練はミーティングだけだったから、たまにはと、美結は新垣と先に帰っていた。
いつも僕が美結を独占していたいけど、それでは美結の友達関係に支障が出るだろう、と、泣く泣く。
尚と東輝、小唄と校舎を出てくると、尚がふと足を停めた。
「尚?」
「あれ? ……おい、想」
「うん?」
「あれ……」
尚に呼ばれて、指さした方を見るとよく見知った顔がいた。
あ。
「先輩じゃね?」
「兄さん」
「「想の兄さん⁉」」



