ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】


ヘラヘラとなんでもない風にいろいろこなすけど、腹の中では何を考えているかわからない人だ。

腹黒ではないけど、腹の中が読めない。

……うん? じゃあ腹ブラックホール? 語呂が悪いな。却下だ。

「てか兄さん、なんでいんの?」

「冷たい! 僕の想が僕に冷たいっ!」

両手で顔を覆って泣き真似まで始めた。

「あんたのじゃねえよ。今日、帰ってくる日だったとか?」

「ううん。美結から、今日想が来るって聞いて帰って来た」

「あー、じゃあなんか色々と遅れたけど、美結と付き合ってます」

「うん、美結のこと、頼みます」