「だから美結も勉強しに来てるんだって」

「……。じ~」

言いたいことは尽きたのか、バカは振り出しに戻った。

僕は構わず勉強を続けることにする。

……けど、なんとなく会話する感じになってしまう。

「お前さ、なんでそんな美結に懐いてんの?」

「んー? 名前が似てるから」

「……は?」

名前……?

思わずバカの方を振り返った。