【短】君と、もう少し



「好きだよ、遥」

「私も…好き」


鼻を磨り合わせて、微笑みながらそう言い合うと、今度は向こうから噛み付くようなキスが落ちてきた。


「もう少し、の距離が…やっと手に入ったな…」

「ん…」


寄り添いたくて、傍にいたくて、いつの間にかこんなにも大切な存在になった、きみ。


私はそんなきみの笑顔をずっと見つめる為に…きみから好きだと言ってもらえる為に…ココでこうして笑っていよう。


泣いた分だけ、傷付いた分だけ、人は成長して…そして幸せになれる。


本当に大切なものが、分かる。


だから…。


この先も、ずっとずっと、このままでいさせて下さい。


もう少しの距離を、埋められるくらいぴたりとくっついて。



Fin.