ケータイ小説 野いちご

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野いちご学園の新着投稿

    • 先生
    • ハグ

    「初日はいかがでしたか?」
    「はい!結構うまくいきました!」
     
    ノリノリの彼女に日永が眼鏡を押し上げた。

    「……美友さん。ここに座って下さい」

    彼は座った美友にニコと微笑んだ。

    「水道が出しっぱなしだったようですか」
    「ごめんなさい!自動かと思って」
    「電気も同じ理由?」
    「はい……」

    日永は気にしないでと笑ったが、美友はションボリした。

    「そうか、私、失敗だらけだったんですね」

    この彼女を日永はふわと抱きしめた。

    「そんな事ないよ。君はよくやってる」
    「え」
    「背中に髪の毛が付いているから、取るね」
    「は、はい」
    「うん。いい子だ。じっとして……はい、取れた」

    長髪の美友は不思議顔だったが、日永は微笑んだ。

    「君は上出来だったよ。また明日」
    「……はい、頑張ります!」
    「いいんです、君はそのままで」

    こんな日永に送られて笑顔の美友は職員室を出たのだった。

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    • 憧れの先輩
    • 放課後
    • 病院の駐車場

    両親をそれぞれ乗せたパトカーが病院の敷地を出ていく。

    隼人と二人でそれを見送る。

    そして、パトカーが視界から消えてすぐ。
    隼人が私を抱き締める。












    「愛してる」











    たった一言。

    たった一言だったのに……私の頬に涙が伝った。


    誰かの前で涙を見せたのは、初めてかも知れない。

    隼人は泣く私を更に強く強く抱き締める。






    「愛してる。…………愛してやる、俺がお前を一生愛してやる」





    私は堪えきれなくなって隼人を強く抱き締め返した。

    腕の間から、嗚咽が漏れる。





    ――愛してる





    私はきっとずっとその言葉を求めていたんだ。



    ずっと、誰かに愛されたかった。

    たった一人で良かった。
    たった一人で良いから、誰かに “愛してる” とただ抱擁して欲しかった。

    その温もりを求めていた。

    ただそれだけだったんだ。

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    • 幼なじみ
    • 部活中
    • 家庭科室
    • 君にサプライズ

    「はぁ~…なぁちゃん~お腹すいた~」

    「涼(りょう)、もう部活終わったの?」

    「うん…何作ってんの?」


    近づいてくる涼に焦って、私は慌てて隠す

    「え?なんで隠すの?」


    「だ、だめっ」


    「え~…いつもくれるのに…」

    涼はシュンとして、諦めたように近くの椅子に座った


    後は…ここに…名前をかいて…


    「なぁちゃんってさ……」


    「うん…?」


    わ…これ結構…難しい…

    「家庭科部の部長だよね…」


    「…うん…」


    「今日、天気いいね」


    「…うん」


    「好きだよ」


    「…うん」



    ん…?


    「……えっ?!」


    「なぁちゃん好きだよ」


    か、顔があつい…

    涼はいつも突然そんなこというから


    私だって_


    「涼!お誕生日おめでとうっ…ケーキ作ったのっ」


    「えっ?!ありがとう!」


    「涼、大好きだよ」


    _私だって涼をびっくりさせたいな

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感想ノート

光りの中 (稲葉禎和/著)

フィクションのようでノンフィクション
私小説的色合いが強く出た作品です。

感想など頂ければ幸いです。

  • 小林洋右様、ようこそいらっしゃって下さいました。

    こちらこそご無沙汰していたといいますか、作品にお伺いもせず申し訳ありませんでいた。

    拙作を読んで頂いた上に、感想まで頂け、心から感謝を申し上げます。

    仰られる通り、確かに思い入れはかなりあります…(笑)

    まあ、モデルになっている方へ、というよりかは、一緒に同じ空気を吸う事が出来た時間や空間に思い入れを持っているとでも言いましょうか。

    ストリップという何処か非現実的な世界だったからこそ、そんな気持ちになったのかも知れません。

    年を取ると、余計に過去の思い出を美化してしまいますね。

    これからも忌憚の無いご意見ご感想をお聞かせ下さいませ。

    ありがとうございました。

    稲葉禎和   2010/11/09 03:08

  • 間があってすみませんでした。
    お久しぶりの小林でございます。

    私も若い頃はストリップに足を運んだ事があります。

    当時、札幌には二店あって、そのどちらも大変良い舞台でした。


    踊り子にもよりますが、本当にあれは芸術ですよね。

    私もけっこう好きでした。

    特に何かを男性に見立てて踊る振り付けには、時に寒気すら覚えた記憶があります。



    ……前置きが長くなりました。


    で、作品ですが(笑)人物にかなりの思い入れが見受けられましたので、ここはやはり評価を避けたいと思います。
    (私はいつもですが)

    ただ、面白かったのは間違いありません。

    こう……フッと舞台場面が脳裏を過る。
    そんな作品でした。

    小林洋右   2010/11/08 19:35

  • お邪魔します☆

    ぐいぐいと話の中に引き込まれていました。
    未知の世界・・・裏事情のような部分もわかりやすく書いてあり助かりました。

    作り上げるすばらしさ、その温度が同じ人との出会いがあって、本当にすばらしい物ができあがるんですね。

    姿月さんの女度胸には惚れてしまいました。

    今もかき消せない眩しい光のなかで、全てを見透かしているような彼女の目が、佐伯さんと私をもココにとどめてしまう、頭の芯がぼうっとする鮮烈なお話でした。

    ありがとうございました。

    深町 田   2009/05/20 08:43

  • こんばんは

    色々と忙しくずいぶんとご無沙汰をしておりましたが、ようやく読みに来ることができました(>_<)

    いなばさんの藤乃さんに対する愛情や尊敬の念がひしひしと伝わってきました。

    互いにとって本当に良き出逢いだったのでしょうね。

    「照明は感性」の言葉に深く頷きました。生意気ですが、舞台は総合芸術だと思うので演者さえ良ければいいのではなく、照明も意志を汲み取った上での自己表現をしなければ人に感動を与えられない気がします。


    ファンメでもそうでしたが、自分をさらけ出して「書く」事への真摯な姿勢に頭の下がる思いです。

    いつも素敵な作品をありがとうございます。

    それではまた(^-^)

    矢印   2009/05/08 01:43

  • 読み終わりました。

    本編を読み始めた時に、モデルの方のホームページを見ていたので、読み進む程にストーリーが鮮明かつカラフルになっていきました。

    本当に良い作品でした。
    どう形容していいかわかりませんが、いなばさんの思い入れが伝わりました。
    ご馳走様でした。

    卯月心   2009/03/07 09:42