中島くん、わざとでしょ【番外編】


「ご、ごめん……でも、生理なのは、ほんとだよ?……終わりかけだけど」



ちょっと泣きそうになりながら謝られたら、怒りよりも可愛いのほうが先にきてしまう。


俺もひとこと、ごめんと謝った。


そしたら、はのんが、ぎゅっと抱きついてるくるから……。




「……離れないと危ないよ? はのんちゃん」

「……」

「……?」


「でもね、私も……し、したいと思ってるから。……つ、……、次はかならず」

「……っ!」



心臓が跳ねて、反射的に体を離した。



「お前、言ったからな……!」



そう言って、ベッドをおりる。


鳴り響く胸をそっと抑えた。



腰のあたりに重い熱を感じる。



「……トイレ行ってくる。待っといて」



熱い顔を隠すようにして部屋を出た。