中島くん、わざとでしょ【番外編】



「……えっ、……あれ? ……えっ?!」



俺に見おろされながら、まだ状況がわかってない様子で慌てるはのん。

それから数秒後、何かを思い出したようにベッドから飛び起きた。




「う……あの、ごめんなさい。ベッド勝手に使って……えっと、すぐ下りるつもりだったんだけど、いつの間にか寝ちゃってた……?んだよね……?」




真っ赤になって視線をあっちこっちに泳がせる。

一生懸命でクソ可愛い。

無意識に頭に手を伸ばしてしまった。



「……っ」


軽く撫でると、真っ赤な顔でピクっと肩を震わせる。

クラっときた。

はのんに自覚はないんだろうけど、こっちは簡単に煽られる。




「お前、寝癖やばー」


そんなセリフで気を紛らわせてみるけど

正直、

ちょっと乱れた髪もそそるんだよな……。


実際は派手にハネてるわけでもないのに
はのんはスグ本気にして


「えっ、嘘どこ……」

って、恥ずかしそうに目をそらす。