「大丈夫か? どうすんのが一番ラク? 寝るならベッド貸すけど……」
毎月、苦痛でしかたなかった女の子の日も、案外悪くないなって思い始めた今日この頃。
中島くんが、1.5割増しで優しくなるから。
「薬とかねぇの?」
「……うん」
「買ってきてやろうか」
「大丈夫。……ありがとう」
────だけど。
「けど、薬飲まないとしんどいだろ」
「う……、でも、薬、昔から苦手で……」
「苦手?」
「うん。でも、遼くんが、薬は飲みたくないなら無理して飲む必要ないって言ってたし、大丈夫……」
最近わかってきた。
「……あっそ」
中島くんは、私の口から遼くんの名前が出てくると不機嫌になる。



