お風呂から出た私は、ちょうど部屋から出てきた翔大と目が合った。

翔大の表情がどことなく暗いような気がした。

「翔大・・?」

私は翔大に声をかけた。

「花・・。俺・・・。」

「ちょっと、私の部屋で話さない?」

きっと、結愛から電話で察しの良い翔大はすべてわかってしまったんだと思った。

「花は、結愛から聞いてるんだろ?結愛がお父さんと喧嘩した理由を・・。」

やっぱり・・

翔大は落ち込んでいた。

「うん。」

「俺のせいで・・。」

自分を責めるのは違うよ・・

翔大。