土曜日の夜、あの日からずっと読んでいた母さんの日記をすべて読み終えた。

私は、読み終えた母さんの日記をぎゅっと抱きしめた。

この日記には母さんの愛がぎゅっと詰め込まれている気がしたから・・

ずっと、母さんや父さんがどんな人か知りたいって思ってたけど、

この日記を読んで2人とも本当に素敵な人だったんだってわかった。

でも、日記を読んでわかったことはよかったことだけじゃない。

読んでいて何度も私は泣いた。

私は、父さんと母さんをひどく傷つけてしまっていた。

父さんが医者をやめてからの日々は読んでいて
こっちがつらくなるくらいひどい生活だった。

あの日私がけがをしなければすべての悲劇は起こらなかったかもしれない。

私のせいで、父さんと母さんは亡くなってしまったんだって思わずにはいられなかった。

どんなに後悔しても、父さんや母さんが帰ってくることはないけど・・

それでも、そう思わずにはいられなかった。