「あれからずっと
花なんかおかしいよ・・
いつも上の空だし。
表情もすっごいつらそう。
元気なふりをしてるのだって私にはバレバレだよ・・?
そんなにつらいなら相談してよ・・
私たち親友でしょ」

結愛の表情はすごくつらそうだった。

「ごめん。でも私は大丈夫だから。」

「花はそうやっていつもごまかす。ごめん。大丈夫だからって。
そう言われるたびに私は花にとってどんな存在なんだろうって不安になる。
私ってそんなに頼りない?
心配かけたくないって思ってるなら、
それは違うよ・・
花が悩んでることがあるなら私も一緒に悩みたいし、
花のことを励ますことができるなら励ましたい。
今まで我慢してきたけど、もうこんなつらそうな花を何もなかったかのように見るなんてできない。
話して・・。お願い。」

結愛はずっとそんなことを思っていたんだ・・

私が結愛を傷つけていたんだ。

ずっと・・

「ごめん。そんなつもりは」

「だから!謝ってほしいわけじゃない。一人で抱え込まないでよ!」

「ごめん。」

「・・もういいよ。」

結愛はそう言って行ってしまった。

言えなかった・・

私はなんにも言えなかった。

授業が始まるチャイムを聞いても教室に戻らず、私はそのまま屋上へと行った。