水曜日。

私は授業中もずっと上の空だった。

「・・・きはら、牧原!聞いてるのか。」

先生の声に私は、はっとした。

「あっ!すみません。」

「しっかりしなさい。」

「はい。」

私は先生に怒られてしまった。

「大丈夫か・・?」

川瀬君が小声でそう言った。

「うん。」

私は川瀬君のほうを向いて首を縦に振った。

それからは、授業に集中した。

寝不足だからか、さっきからずっと頭がぼーっとしていた。