『父さん、母さん。

私は今いろいろな人のおかげで幸せに暮らしています。

きっとどこかで見てくれていることを信じて、
詳しいことは報告しません。

でも今日はどうしても二人に伝えたいことがあってきました。


父さん、母さん私を産んでくれてありがとう。


私は今、生まれてこられて良かったって心から思っています。

これからも、どこかで見守っていてください。』

今日、お墓参りに来れてよかった・・。

私はそう思っていた。

「じゃぁ行こうか。」

後ろでずっと待っててくれた翔大に私はそう言った。

「もういいのか?」

「うん。報告したいことも伝えたいことも言えたし。」

私はすごく満足していた。

「そっか。
俺も、手合わせてもいい?」

「もちろん!」

翔大は実の両親のお墓に手を合わせてくれた。