翌朝、結愛はいつもよりテンションが低そうだった。

「結愛?」

「昨日は本当にごめんね・・。
花、手大丈夫?」

「うん。
こっちこそ、せっかくの記念日デートだったのに・・。
ごめんね・・。」

「気にしないで・・。そんなこと・・。
花のけがのことのほうが大切。」

結愛は本当にやさしい・・。

私はその日の昼休み、結愛と翔大を二人にしてあげたくて陽向と先に屋上を出た。

陽向にお礼も言いたかったし・・。

「陽向・・。
昨日は本当にありがとう。
あの、翔大と結愛には・・。」

「言わないよ。」

「ありがとう。
早くクリスマスが来ないかな・・。」

「おれも、楽しみ・・。」