夜になりお父さんが帰ってきてから私たちは4人で夕飯を食べた。

私は、咲野君のことを言うなら今だ!と思っていた。

「お父さん、お母さん。
私、咲野君と付き合うことになったの・・。」

・・・

しばらくの無言の時間が私を不安にさせた。

「ほんと・・?」

お母さんが私の目を見て聞いてくる。

「本当だよ。
翔大も知ってるし・・。
咲野君はすっごくいい人だよ。
すべてを話しても、私は私だって受け入れてくれたの・・。」

お父さんも、お母さんも固まったまま動かない。

「父さん、母さん。
陽向、いや咲野なら花を幸せにしてくれるって俺は思ってる。
俺、すごいうれしかった。
2人が両想いだって知った時、花から陽向と付き合ったって聞いたとき。
父さんたちも、そうだろ・・?」

「もちろん。
うれしいに決まってるじゃない。」

「おめでとう。花。」

2人の目に涙が浮かんでいた・・。

「ありがとう。」

その翌日の朝、8月上旬のお盆のちょっと前に2泊3日で行くことが決まった。