プリンで機嫌なおす沙羅もかわいいし。
玲二くんが沙羅の扱いをよくわかってるのが、おもしろい。
二人を見ていると。
もしもここに巧くんがいたら、って。
考えてしまうことがある。
学校で巧くんと過ごしたいちばん新しい記憶は学園祭の準備をしたときのものだ。
…………あれ?
「どしたの、花」
「えっと。スケジュール確認」
鞄から手帳を取り出し、眺めて。
サァっと血の気が引いていくのがわかった。
……きてない。
もう、三ヶ月ちかく。
思いあたる節が、ないわけではない。
最後に巧くんと会ったのは病室。
個室だった。
『わたし、巧くんと――ひとつになりたい』
自分の気持ちを伝えたあと。
『なろう』
わたしを、抱き締め。
キスして。
『花の、ぜんぶ。ちょうだい』
――――抱き合った。
玲二くんが沙羅の扱いをよくわかってるのが、おもしろい。
二人を見ていると。
もしもここに巧くんがいたら、って。
考えてしまうことがある。
学校で巧くんと過ごしたいちばん新しい記憶は学園祭の準備をしたときのものだ。
…………あれ?
「どしたの、花」
「えっと。スケジュール確認」
鞄から手帳を取り出し、眺めて。
サァっと血の気が引いていくのがわかった。
……きてない。
もう、三ヶ月ちかく。
思いあたる節が、ないわけではない。
最後に巧くんと会ったのは病室。
個室だった。
『わたし、巧くんと――ひとつになりたい』
自分の気持ちを伝えたあと。
『なろう』
わたしを、抱き締め。
キスして。
『花の、ぜんぶ。ちょうだい』
――――抱き合った。


