「―――」 「過去の転生たちが見て来た記憶しかない、意識や意思はないって言ったけど、感情を伴わないだけで、死ぬときの記憶は、生きた回数分ある」 「……真紅――」 「でもね、それ以上に強烈な記憶っていうのが、あるんだ」 「………」 「大事な人が、死んでしまうときの記憶」