通路に向けて引いたカーテンの向こうからかかった声に、肩が大きく跳ねた。

た、タイムリー過ぎっ!

「ま、真紅……面白すぎ……っ」

真紅の驚きように、隣の海雨はお腹を抱えて笑っている。

「開けていいか?」

「あっ、う、うんっ」

言われて、慌てて心臓を落ち着かせようとする。

カーテンを開けた黎は、白衣を纏っていた。

「真紅、少し話あるんだけど、いいか?」

「私? うん」

「来週から実習入るから、しばらく行けなくなりそうなんだ」