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朝。目が覚めると、のろのろとした動作で身体を起こしてから、枕元の二つのカゴを見た。

一つは式となった紅姫のもの。

もう一つは、変わらず私の傍にいてくれるるうちゃんのもの。

二基の仲は良好で、るうちゃんが私の右肩、紅姫が左肩によくいる。

両方とも重さを感じないから問題ないのだけど、触覚は有効なのか、しょうじきくすぐったい。

ぐっすり寝ている二基を見て、頬がゆるむ。可愛い……。

……紅姫が来た日に見た夢は、あの一度きりだ。