それに気づいたけど、架くんは白ちゃんを苦手としている。 その親友が一緒なのは……と思い、白ちゃんを見上げた。 「白ちゃん……」 「いいよ。百合姫もたまには女子同士でいるのもいいだろう。架も護衛だと言い切っているし」 白ちゃんも女子なんだけどなー、とは思ったけど、学校という場所の手前、言わないでおいた。 「俺も少し用が出来た。行っておいで」 親友というにはあふれ出る保護者感。 白ちゃんに見送られて、私は百合緋ちゃんと架くんと校庭へ向かった。