「ごめんね…。急いで食べる…!」


申し訳なさすぎて謝る。



「大丈夫だよ〜。」



「つーかオレもまだ食ってるから。」





左隣の諒くんを見ると、

確かにまだ少し残っている。




仲間がいたぁー!


申し訳ない気持ちがすーっとなくなった。




わたしが食べ終わると、諒くんが口を開いた。



「おいバスケ部。

 お前ら気を遣わなさすぎな。

 咲雪以外が食べ終わったら

 咲雪が急いで食べようとするだろ。」



「「「ごめんなさーい。」」」




「もしかして諒くんは

 食べるスピード合わせてくれてたの…?」



「ん?あぁ。」


仲間じゃなかった…。





でも優しいなぁ。



おかげで最後まで自分のペースで食べられた。