「咲雪ー?アイツらに置いてかれるぞ?」


「い、今行くもん!」



荷物を持って琉奈ちゃんたちを追いかけた。







このあと他2つの3大ジェットコースターに乗り、

諒くんの提案でごはん休憩になった。



今は男子3人が注文しにいってくれてる。





「さゆごめんね。

 3大ジェットコースター連続は

 きつかったよね…。」



「大丈夫だよ琉奈ちゃん。

 別に気持ち悪くなったりしてないし、

 平気だよ。」



班員の中で1番絶叫系に弱いわたしを

気遣ってくれる琉奈ちゃん。





「そういえばここ持ち込みOKだったけど、

 咲雪ちゃん何か持ってきてたりするの?」



「いやいやさすがに遠足のために

 作ってこないでしょ。」





「カップケーキつくってきたよ。」



琉奈ちゃんの予想に反して、

わたしはカップケーキを焼いてきていた。




と言っても持ち歩くわけだから

かわいくデコレーションとかはしてないけどね。



チョコチップが入っただけの

シンプルなカップケーキ。





「さゆ!そのカップケーキとやらは

 全部私がいただく!」



「えー、うちも食べたーい。」




「みんなで食べよ…?」







「おっまたせ〜!

 イケメン朔くんが買ってきたぜい!」


朔くんと紫翠くんと諒くんが

2つずつトレーを持ってきた。



「風越とスイありがとー。」


「風越とスイありがとー!」


琉奈ちゃんが言ったあと

同じ言葉を明日香ちゃんが言う。




はぶられた朔くんはわたしをじーっと見つめてる。



「朔くんもありがとう…?」



「中園っち!どういたしましてー!」


にかっと笑顔を見せてくれる。