「これからもいろんな感情、

 オレにちょーだい。」


「う、うん…。」





「じゃ、写真撮ろ!」


「え、今から?」


「あぁ。

 早く撮って着替えて帰ろーぜ?」



写真撮るなら泣くの我慢した方がよかったかも…。


そんなことはお構いなしの諒くん。







諒くんが右手でスマホを斜め上に上げ、

2人きりで写真を撮った。







心の底から、諒くんへのありがとうを込めた笑顔で。







END.