その日の夕方。


お母さんに夜ごはんを

カフェで食べる許可をもらって家を出た。





繁華街までは電車で5駅分くらいある。


電車に乗ってなんとなく周りを見てみると、

制服姿の男の子が目に止まった。



あれ…?風越くん?



吊り革に捕まらず、

ドアにもたれかかるようにして立っていた。