欠けてるあなたが大好きです。


「なんか買ってくる。足りねぇ。」


「え。あんなに大盛りだったのに?」



「仕方ねーよ。

 めちゃくちゃ腹減ってたんだし。」


右手をひらひらさせながら買いに行ってしまった。




わたしはみそラーメンを少しずつお腹に入れていく。






少し経って、麺がなくなりスープだけになった。



あれ?諒くん遅いなぁ。


レンゲでスープをすくっては飲み、

すくっては飲みを繰り返す。





「あれ〜?

 こんな時間に1人でごはん?」


声をかけられて振り返ると知らない男の人2人組。



耳にピアスがついてて、

髪型も髪色もすごく独特。




「ナンパ待ちしてたんだろ〜?

 俺様達がかわいがってやんよ。」


げらげらと笑う男の人。



気持ち悪…。


もうちょっと爽やかに、品のある笑い方をしようよ。



ショウキさんの笑顔講座を受けてもらいたいね。





「つかやばくね?

 超アタリじゃん。」


「それなっ。

 ピンクの髪の奴には

 生理的に無理って言われたけど、

 こっちの子のが断然イイ!」



ピンクの髪で思いつくのはミユさん。


てゆーか多分ミユさんだよね。



こんなやばそうな人たちに

生理的に無理なんて言える強者

なかなかいないだろうし。