欠けてるあなたが大好きです。


個室から出て、

休憩所の建物の横にあるマップを見る。



「どこにする?」


「軽食じゃ意味ないよね…。」


「だな。」



1番近くのがっつり食べれそうなレストランに行く。



さすがに時間が時間だから空いていた。




諒くんは焼き肉丼を大盛りで頼んで、

わたしはみそラーメンを頼む。



すぐに出てきて、

2人席に向かい合わせで座って食べる。



はぁ…染みる。


暖かいみそラーメンのスープが

体にじんわり染み渡る。



お腹減りすぎてるからか

全身で栄養を吸収してる気分。





向かいを見ると、

丼を持ち上げて一心不乱のごとく

ごはんをかきこんでいる人が。


そんなにお腹減ってたんだ…。





わたしが半分くらい食べたところで、

諒くんが食べ終わる。


「今日はペース合わせてくれないんだ?」



「別にオレしかいねぇんだから

 咲雪が気を遣うこともねーだろ。」


「ふふっ。そうだね。」



遊園地の時は地獄かと思った。


紫翠くんの食べ方は怖いレベルだったし。