欠けてるあなたが大好きです。


「わたし、諒くんのこと好きみたい。」


思ったことをそのまんま口にする。



胸が高鳴るのも、

触れたところが熱くなるのも、

諒くんだけ。






思えば最初に話しかけたあの時から、

少なからずわたしは

諒くんに惹かれていたのかもしれない。




だってそうじゃないなら、

自ら話しかけないわたしが

ほぼ初対面の人に話しかけるわけがない。


バスケ部に助っ人に行くと知っても

わざわざ差し入れを作って見に行くわけがない。






いつ好きになったのかはわからない。




…けど、今気づいただけで、

ずっと前から好きだったと思う。