「オレに感謝しろよな。」 ぽんぽんっと頭に手をのせられる。 助けてくれた相手…諒くんの方を見ると、 無表情に近い顔だった。 普通こーゆー展開って笑顔じゃない? そうも思ったけど、 諒くんの取り繕ってない無表情が見られて、 なぜか胸が高鳴る。 さっき頭に手をのせられたところが熱くなっていく。 少し目つきの悪い猫目。 高い鼻に口角が下がったキレイな唇。 濡れた髪は、染めてないと言ってた 自然な茶色でとても色っぽい。