そして案内された部屋は
最上階のスイートルーム。
「ごゆっくりおくつろぎください。」
受付のお姉さんがいなくなる。
「待って彩陽さん。ここに泊まるの…?」
「え、うん。
もしかして高いとこ苦手だったりする!?」
「いや全然平気だけど…。」
部屋広すぎ。
そして豪華すぎ。
…住む世界が違う。
「水着に着替えて〜!
あ、ミユは誰か捕まえたら
そっちで泊まってもいいからね。」
「当たり前。」
目の前で脱ぎ始めるお2人。
普通の着替えだったら同性だしいいんだけど…。
「水着だから脱衣所借ります!」
さすがに下着まで平然と脱がれたら恥ずかしい!
彩陽さんに買ってもらった
パステルブルーのビキニを着て、
上から白いレースのTシャツを着る。
そしてその上からだぼだぼの
大きめパーカーを着てチャックを閉める。
髪はぐちゃぐちゃにならないように
編み込んで2つしばりにした。
「終わりました…。」
「じゃあ行こ〜♪」
ビキニ姿でタオルを肩にかけた
彩陽さんと共に部屋から出る。
でも出たドアは入ってきたドアとは違うドア。
どこに繋がってるドア?と思ってついていくと、
エレベーターホールについた。
え、エレベーター?
「これで下行くと
アクアパークに着くんだって〜!」
ミユさんと3人で乗り込む。
わ〜。階数ボタンが2つしかない。
最上階もしくは1階。
直通のスイートルーム専用エレベーターですか。
スイートルーム怖い…。



