「もーちょっと待っててーだってよ。」


5分くらい待つと、

先程の受付のお姉さんと一緒に

スーツの男の人がやってきた。



背は高く、すごく綺麗な顔立ちの人。


Lead Sのメンバーの中だと、

ショウキさんのような王道爽やかタイプな感じ。





「花里さん、お久しぶりです。」



「もしかして玲旺(れいおう)

 でかくなったね〜!」


けたけたと笑い出す彩陽さん。



れいおうさんって言うのか。




「本当なら父か…せめて母が迎えるところですが、

 両親共海外に行ってまして…。」




「レオ、そういうのはいいから。

 彩陽だってこんなだし、

 堅苦しいのはやめよーぜい。」


「しかし…。」



つづるさんとも知り合いなのか、

言葉を交わしている。



「みんなを待たせるのも悪いでしょ?

 ってことで玲旺、挨拶は終わりね!」



「わかりました。

 …部屋に案内してください。」


れいおうさんは受付のお姉さんに指示を出し、

ぺこっと綺麗なお辞儀をして去っていった。